節(セツ)ごとの解説
・六節は三節と同じ、七節は四節と同じ節回しで唄う。
・情緒を出してしっとり唄う。
・唄う時間は、一節から七節までを2分40秒前後を目安として唄う。
【一節】『かもめの』
『ソイ、ソイーイッ、ソイ』とソイ掛けに合わせ『カモ-』と下から上に向かって素早く入り、間をおいて『メー』と弾ませ『エー』と腹に力を入れ「のし」ながら「せつど」をはねる。
「もみ」を三つもんで『エー』と引き上げながら「本すくり」に入り、「のし」てきて「すくい」をはね、『ノオッ』と「二声上げ」に入り、三つもんで『オオッ』と「半すくり」に入る。
『オォッ』と「二声上げ」に入り、三つもんで「半すくり」を反転させ、三つもんで「本すくり」に入り『オッ』と「せつど」をはね、「止めの前の二声」を『オオ』と心もち上げ、腹に力を入れ『オォ』『オォ』『オォ』『オォ』と四つではっきり止める。
【二節】『なくねに』
『ナクネー』と「二声上げ」に入り、三つもんで「本すくり」を入れ二つもむ。
『ニイッ』と「二声上げ」に入り、三つもんで「本すくり」を入れ、『イッ』と「せつど」をはね、「止め前の二声」から腹に力を入れて『イィ』『イィ』『イィ』『イィ』と四つではっきり止める。
【三・六節】『ふとめを』・『えぞちの』
『フトーメ』(六節は『エゾーチ』)と下から上に向かって入り、あとは真ん中まで一節と同様に唄う。
後半は、独特な唄い方で、三つもんで「本すくり」に入り、その後の三つの「もみ」を声を太くして、どっと落として「半すくり」を入れ「止めの前の二声」から『オォ』『オォ』『オォ』『オォ』と四つではっきり止める。
【四・七節】『さまし』・『やまかいな』
『サマーア』(七節は『ヤマ―カ』)と穏やかに出し、『アァ』と二つもみを入れ、『アーアァ』(七節は『イーイィ』)と「二声上げ」に入り三つもんで「半すくり」を反転させ、二つもむ。
『アァァ』(七節は『イィィ』)と二声上げに入り、三つもんで「本すくり」を反転させ、『アッア』(七節は『イッイ』)とすくい、『シイッ』(七節は『ナアッ』)と二声上げえをのし、『イィッ』(七節じは『アァッ』)と「止めの前の二声」を入れて、腹に力を込め『イィ』『イィ』『イィ』『イィ』(七節は『アァ』『アァ』『アァ』『アァ』)と四つではっきり止める。
【五節】『あれが』
『アレェ-』と喉に力を入れないで唄い出し、『エェッ』と喉を絞りながら「二声上げ」に入る。
三つもんで「本すくり」を入れ、「すくい」を弾ませ『ガーァッ』と「二声上げ」を思いきり「のす」。
三つもんで「本すくり」を入れ、この「のし」を得に強調し「止めの前の二声」から「止め」に入る。